朝ごはんを食べる子は体力も高い?小学5年生の全国データを見てみました

「朝ごはん、ちゃんと食べた?」

小学生の子どもがいる家庭では、朝によく交わされる言葉かもしれません。

実はスポーツ庁の全国調査を見ると、朝食を食べる習慣と子どもの体力には興味深い関係がみられます。今回は全国の小学5年生のデータから、朝食と体力について見てみます。

朝食を毎日食べる子の体力は?

スポーツ庁が実施している「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、小学5年生を対象に、体力テストだけでなく、朝食や睡眠などの生活習慣についても調べています。

令和7年度の調査では、朝食を「毎日食べる」と回答した小学5年生男子の体力合計点は53.4点でした。

一方、朝食を「食べない」と回答した男子は49.9点でした。

男子・朝食を毎日食べる 53.4 体力合計点
男子・朝食を食べない 49.9 体力合計点

女子でも同じような傾向

女子についても同じような傾向がみられます。

朝食を毎日食べる小学5年生女子の体力合計点は54.3点。一方、朝食を食べない女子では50.3点でした。

小学5年生 毎日食べる 食べない
男子 53.4点 49.9点
女子 54.3点 50.3点
男子・女子ともに、朝食を毎日食べている子どもの方が、朝食を食べない子どもより体力合計点が高いという結果になっています。

朝食を食べれば「運動ができる子」になる?

ここはデータを見るうえで注意したいところです。

この調査結果だけから、 「朝ごはんを食べれば体力が上がる」 と考えることはできません。

今回のデータが示しているのは、朝食を毎日食べる習慣のある子どもと、食べない子どもの間で体力合計点に違いがみられるという「関連」です。朝食そのものが体力の差を生み出していると証明したものではありません。

例えば、朝食を毎日食べている子どもは、早寝・早起きができていたり、睡眠時間が確保されていたり、日頃から運動する習慣があったりする可能性もあります。

つまり、朝食だけを見るのではなく、子どもの生活習慣全体を見ることが大切です。

スポーツをするなら生活習慣も大切

野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、子どもがスポーツを始めると、つい練習内容や試合の結果に目が向きがちです。

しかし、子どもの身体をつくるのは練習時間だけではありません。

スポーツをする子どもと一緒に考えたいこと
  • 朝食を食べて学校へ行けているか
  • 十分な睡眠時間を確保できているか
  • 夜遅くまでゲームやスマホを使っていないか
  • 学校以外でも適度に体を動かしているか
  • 無理なくスポーツを楽しめているか

前回の記事で紹介したゲームやスマートフォンの時間も含め、こうした生活習慣はそれぞれ別々のものではありません。

朝起きる、朝食を食べる、学校へ行く、体を動かす、しっかり寝る。

スポーツを楽しむことも、そんな毎日の生活の中の一つとして考えてみるとよいのかもしれません。

スポーツは「生活のリズム」をつくるきっかけにも

地域のスポーツクラブに参加すると、「毎週○曜日は練習」という予定ができます。

練習に合わせて食事をとったり、翌日の試合に備えて早めに寝たりするなど、スポーツが生活リズムを考えるきっかけになることもあります。

もちろん、競技で良い成績を残すことだけがスポーツの目的ではありません。

子ども自身が楽しみながら体を動かし、毎日の生活のリズムをつくっていく。そんな意味でも、地域のスポーツクラブは子どもの成長を支える場所の一つなのではないでしょうか。

全国の小学5年生のデータでは、朝食を毎日食べる子どもの方が、食べない子どもより体力合計点が高い傾向がみられました。

大切なのは「朝食さえ食べればいい」ということではなく、食事・睡眠・運動などを含めた生活全体。スポーツをきっかけに、家族で子どもの生活習慣について考えてみるのもよいかもしれません。
出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
対象:全国の小学5年生等
※掲載している数値は、朝食の摂取状況別の体力合計点です。調査結果は朝食摂取と体力との因果関係を示すものではありません。
スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を見る