運動する子としない子、体力にどれくらい差がある?

「最近の小学生は、どのくらい体を動かしているのでしょうか?」
スポーツ庁が全国の小学5年生を対象に行っている 「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の令和7年度結果から、 子どもたちの運動時間と体力の関係を見てみました。

学校の体育以外では、ほとんど運動しない子もいます

令和7年度の調査では、学校の体育の授業を除いた1週間の総運動時間が 60分未満だった小学5年生は、男子9.8%、女子17.3%でした。

週60分未満・男子 9.8 およそ10人に1人
週60分未満・女子 17.3 およそ6人に1人

特に女子では、約6人に1人が、学校の体育以外では 1週間で1時間未満しか運動していないことになります。

一方、週420分以上運動する小学生も

同じ調査では、体育の授業以外で1週間に420分以上運動している児童は、 男子47.9%、女子26.4%でした。

420分は、単純に7日で割ると1日平均約60分です。 もちろん毎日必ず60分運動しているという意味ではありませんが、 日常的に体を動かしている子どもと、ほとんど運動しない子どもがいることが分かります。

週420分以上運動している小学5年生の割合
男子 47.9%
女子 26.4%

運動時間によって体力テストの結果にも違い

さらに興味深いのが、1週間の運動時間と「体力合計点」の関係です。

調査では、運動時間が長いグループほど、男女ともに平均の体力合計点が高い傾向がみられました。

運動時間
週60分未満
60〜420分未満
420分以上
男子
44.0点
49.9点
57.6点
女子
48.5点
53.3点
59.1点
例えば男子では、週60分未満のグループが44.0点なのに対し、週420分以上のグループは57.6点。
女子でも48.5点に対して59.1点となっており、運動時間が長いグループほど体力合計点が高くなっています。

「スポーツをすれば必ず体力が上がる」という意味ではありません

ここで注意したいのは、この数字だけから 「運動時間を増やせば必ず体力テストの点数が上がる」 と結論づけることはできないということです。

この調査で示されているのは、運動時間と体力合計点の「関連」です。 もともと運動が得意な子どもほどスポーツをする時間が長い可能性などもあり、 単純な因果関係を示すデータではありません。

それでも、普段から体を動かしている子どもほど、 体力テストでも高い結果を示しているという全国的な傾向は、 子どもの運動習慣を考えるうえで興味深い結果です。

大切なのは「競技で勝つこと」だけではありません

子どもが体を動かす方法は、スポーツクラブだけではありません。 公園で遊ぶ、自転車に乗る、家族で出かけるなども、体を動かす大切な機会です。

一方で、スポーツクラブに所属すると、 「毎週決まった曜日に練習する」という生活の中に運動する時間をつくりやすくなります。

バレーボール、野球、サッカー、バスケットボールなど、 競技そのものを楽しみながら自然に体を動かせることも、 スポーツクラブの良さの一つではないでしょうか。

大切なのは、子どもが無理なく、楽しみながら体を動かす習慣を持つこと。
運動が得意かどうかだけで判断せず、「やってみたい」と思えるスポーツや環境を探してみるのも一つの方法です。
出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
調査対象:全国の小学5年生等
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