小学生はどのくらい運動してる?約6人に1人の女子が「週60分未満」|スポーツ庁調査から考える運動習慣

「学校で体育があるから、運動はそれなりにできているのでは?」

そう思うこともありますが、子どもたちが学校の体育以外で体を動かしている時間には、大きな違いがあります。

スポーツ庁が全国の小学5年生を対象に行っている「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」から、今の小学生の運動習慣について見てみましょう。

体育以外の運動が「週60分未満」の小学生も

スポーツ庁の令和6年度調査では、体育の授業を除いた「1週間の総運動時間」について調査しています。

その結果、1週間の運動時間が60分未満だった小学5年生は、次のようになっています。

小学5年生 男子 9.1
小学5年生 女子 16.0
体育の授業を除く1週間の総運動時間が60分未満の割合
出典:スポーツ庁「令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」

女子では約6人に1人が、学校の体育を除くと1週間に1時間も運動していない計算になります。

1日あたりに単純換算すると、週60分は1日平均で約9分です。

「運動している子」と「あまり運動しない子」に分かれている
毎日スポーツクラブや習い事で体を動かしている子がいる一方で、学校の体育以外ではほとんど運動する機会がない子もいます。

運動時間が長い子ほど、体力テストの結果も高い傾向

スポーツ庁の調査では、運動時間と体力・運動能力との関係についても分析しています。

その結果を見ると、体育以外で運動する時間が多い児童ほど、体力合計点も高くなる傾向が確認されています。

もちろん、これは「運動時間を増やせば必ず体力テストの点数が上がる」という意味ではありません。

もともとスポーツが得意な子ほど運動する時間が長い可能性もあり、さまざまな要因が関係しています。

それでも、日常的に体を動かす機会を持つことが、子どもの運動習慣を考えるうえで大切なポイントの一つであることは分かります。

「スポーツ選手になるため」だけではない

子どもがスポーツクラブに入るというと、

  • 試合に勝つ
  • レギュラーになる
  • 競技が上手になる
  • 大会で活躍する

といったことに目が向きがちです。

もちろん、目標に向かって競技に取り組むこともスポーツの魅力です。

一方で、もっとシンプルに「定期的に体を動かす時間ができる」ということも、スポーツクラブに参加する大きな意味の一つではないでしょうか。

週1回からでも「運動するきっかけ」を

最初から毎日のようにスポーツをする必要はありません。

例えば週末に1回、友達と一緒にスポーツをするだけでも、「家と学校以外で体を動かす時間」をつくるきっかけになります。

こんな始め方でも十分
  • まずは体験会に参加してみる
  • 週1回程度のクラブから始める
  • 友達がやっているスポーツを見学する
  • いくつかの競技を体験してみる
  • 子ども自身が「楽しい」と感じる競技を探す

大切なのは、最初から競技を一つに決めたり、上手になることを求めたりすることではなく、子どもが体を動かすことを楽しめる機会をつくることかもしれません。

スポーツクラブは「運動する場所」の選択肢の一つ

もちろん、子どもの運動はスポーツクラブでなければできないわけではありません。

公園で遊ぶ、自転車に乗る、家族で出かける、友達と走り回る。こうした日常の活動も大切な運動です。

そのうえで、地域のスポーツクラブには、決まった曜日に仲間と一緒に体を動かせるという特徴があります。

「最近、家でゲームをしている時間が長いな」「もう少し体を動かす機会があってもいいかな」と感じたときには、地域のクラブを一度見学してみるのも選択肢の一つです。

本記事で紹介している数値は、スポーツ庁「令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」に基づいています。運動時間と体力との関連は、運動時間だけが体力を決定することや、スポーツクラブへの所属による効果を示すものではありません。
小学5年生のうち、体育以外の運動時間が週60分未満の子どもは、男子9.1%、女子16.0%。

スポーツをする目的は、試合に勝つことや上手になることだけではありません。

子どものうちに「体を動かすのって楽しい」と感じられる機会をつくること。地域のスポーツクラブも、その選択肢の一つです。
出典・参考:
スポーツ庁「令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」

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